人に働きかける植物の力の一例を紹介します。

色の力

緑色というのは色彩心理学では
安らぎのイメージの色です。

①疲れた目に

人の目は色の波長によってレンズの厚みを変化させますが、虹の7色の中間にある緑はレンズの厚みがニュートラル状態になる目にやさしい色です。

②疲れた脳に

リラックスすると現れるといわれる脳波のα波。植物の緑を見るとそのα波が多くでるようです。

③疲れた身体に

緑色は免疫力を回復させる働きがあるといわれています。また植物から放出される香り成分には森林の香りと同じ成分が含まれています。


浄化作用?

 ひところ話題になったマイナスイオン。「トラの尾」と呼ばれるサンスペリアが注目を集めましたが、基本的にすべての植物はマイナスイオンを放出しているそうです。
 しかし、職場空間にある数本の観葉植物の放出するマイナスイオンが如何程の浄化作用があるのかは残念ながら分かりません。

 ポトスにはシックハウス症候群の原因のひとつであるホルムアルデヒド、アンモニアなどの化学物質を吸収する働きがあるようです。


イメージとして

 不思議なことにおしゃれな雰囲気の室内写真などには必ずといっていいほど植物がアクセントとして使われています。空間のイメージ向上には欠かせないアイテムの1つと言えるでしょう。

癒しの効果

 枯れかけた植物をみると「かわいそう」と思いませんか?裏を返せば我々は植物を命あるものと認識してることになります。

 色や湿度調整などの効果もありますが、無機質の空間に生物である植物があることが気付かないうちに癒しになっているのかもしれません。

 置いてみると分かりますが、人工樹等はいつまでも枯れない綺麗な「物」ですが、「生きている植物」の存在感は結構あるものです。

 

意外と知られていませんが、実は人工樹もモノによっては枯れることがあります。

枝部と葉っぱをつないでいる接着剤が劣化して落葉してしまうのです。